虚構の男がゴミ捨て場に不時着する。

極力毎日掌編。そうさユアグローもどき。或いは『絵のない絵本』の月。

2014-03-23から1日間の記事一覧

三分間

その店の場所はもう使われていない地下鉄の駅を確かに示している。 女はその入口から階段を下り(コツコツとヒールの音を響かせながら)、誰もいない改札を通り抜けて(それはとても優雅な足取りで)、薄暗い駅のホームに辿り着く。女は構内に一つだけ灯った…